ミニマリストになる第一歩「断捨離」を始めよう! 【後編】習慣化のコツ・50代からの終活にもおすすめ
連載 ミニマリスト―少ない物で豊かに暮らす―
- 第1回ミニマリストとは?【前編】物を消費しない時代の心の豊かさ、今ある物を大切にする暮らし方を解説
- 第2回ミニマリストとは?【後編】物を消費しない時代の心の豊かさ、今ある物を大切にする暮らし方を解説
- 第3回ミニマリストの部屋の特徴・洋服の選び方・生活スタイルとは?
- 第4回ミニマリストになる第一歩「断捨離」を始めよう!【前編】 習慣化のコツ・50代からの終活にもおすすめ
- 第5回ミニマリストになる第一歩「断捨離」を始めよう! 【後編】習慣化のコツ・50代からの終活にもおすすめ
- 第6回ミニマリストは幸せになれるのか?|人生哲学?節約術?新しい生活様式?経済社会学者・橋本 努が語る、ミニマリストのリアルとは
- 第7回ミニマリストになるためには?【前編】整理整頓や片付けを継続するコツを解説
- 第8回ミニマリストになるためには?【後編】整理整頓や片付けを継続するコツを解説
ミニマリストになるためには所有している物の多さに関わりなく、自分にとって必要な物を見極めることが重要です。そのために踏むべきステップは「断捨離」。コロナ禍で耳慣れた言葉ではありますが、その意味やミニマリストとの関係、習慣化するためのコツについては意外に理解していない方も多いかもしれません。
この記事では下記の4点を解説します。
前編
後編
初心者におすすめの断捨離のコツ
初心者が断捨離を習慣化するにはコツが必要です。ここでは、4つのコツを紹介します。
1.小さくて片付けやすい場所から断捨離を始める
断捨離初心者は家や部屋の劇的な変化を望むため、最初から大がかりな断捨離を試みる傾向があります。しかし、多くの場合、そうするには時間も手間もかかるため、途中で挫折してしまい、断捨離が嫌になってしまうのです。おすすめは財布や鞄の中など小さな空間から断捨離を始めることです。それだけでも十分な効果を実感できるでしょう。モチベーションもアップするため、徐々に収納家具の中身、クローゼット、キッチン、洗面所、仕事部屋などに自然と広げていけるはずです。
2.一度に片付けようとしない
上述した点と共通していますが、一度に片付けようとすると挫折しがちです。断捨離は少しずつ、楽しみながら進めるのが大切です。
3.ルールを決めて分類する
家の広さや収納の多さにかかわらず、物を置く場所や数量制限をルール化しておきましょう。定位置を決めることで物を探す時間を節約できますし、物が散乱したり、調味料や日用品、カトラリーなどのキッチン小物を重複して買ったりすることも防げます。
4.捨ててはいけないものをあらかじめリストアップしておく
初心者は「どんどん捨てること」「たくさん捨てること」を断捨離と勘違いしがちです。捨てる「快感」を覚えてしまうと、見境なく捨ててしまう危険性もあります。家族が大事にしている物や、土地や建物の権利証や保険関連の重要書類などはうっかり捨ててしまうことがないようにリストアップし、別の場所に保管しておきましょう。
また、ミニマリストを目指すなら、すでにミニマリストとして生活を楽しんでいる人たちから、暮らしぶりやライフスタイルの豊かさについて学ぶのもモチベーションアップにつながります。
50代からの断捨離は終活も視野に入れて考えよう
株式会社ハルメクホールディングスのハルメク生きかた上手研究所は、2023年に50~79歳の男女2,000人を対象に「終活」に関するアンケートを実施しました。「必要だと思う終活」の中でもっとも多かったのは「家具や家の中の荷物整理・処分」で32.3%でした。
この結果から、必要だと思う終活は、身の回りの整理だと考える人が多いことが分かります。年を重ねれば重ねるほど、長年使ってきた物が古くなったり、子どもが独立する際に物を残していったりと、家の中に不要な物は増えていきます。
誰でも長生きはしたいと願いますが、いつ病気やけがに見舞われるか分かりませんし、年を追うごとにそのリスクは高まってくることを考えると、体力や判断力のある50代のうちから少しずつ断捨離や整理整頓を始めるのがおすすめです。年金や保険関係の証書、契約書など、重要な書類を整理するタイミングとしても50代は適切なタイミングと言えるでしょう。
まとめ
ミニマリストを目指すなら断捨離を習慣化することを目指しましょう。そのためにはまず第一歩を踏み出すことが必要です。そして、第一歩を踏み出すためには、できるだけハードルを低くすることです。自分にとって片付けやすい物や場所から断捨離を始めてみてはいかがでしょうか?
執筆:河合 良成
みんなが読んでいる記事
-
2023/09/12ルッキズムとは?【前編】SNS世代が「やめたい」と悩む外見至上主義と容姿を巡る問題
視覚は知覚全体の83%といわれていることからもわかる通り、私たちの日常生活は視覚情報に大きな影響を受けており、時にルッキズムと呼ばれる、人を外見だけで判断する状況を生み出します。この記事では、ルッキズムについて解説します。
-
2024/04/22デザイナーに社会課題解決はできない、なんてない。 ―LIFULLのリーダーたち―執行役員CCO 川嵜 鋼平執行役員 CCO 川嵜 鋼平
2024年4月1日、株式会社LIFULLはチーム経営の強化を目的に、新たなCxOおよび事業CEO・責任者就任を発表しました。性別や国籍を問わない多様な顔ぶれで、代表取締役社長の伊東祐司が掲げた「チーム経営」を力強く推進していきます。 シリーズ「LIFULLのリーダーたち」、今回は執行役員でCCO(Chief Creative Officer)、LIFULL HOME'S事業本部副本部長 CMO(Chief Marketing Officer)の川嵜鋼平に話を聞きます。
-
2022/02/22コミュ障は克服しなきゃ、なんてない。吉田 尚記
人と会話をするのが苦手。場の空気が読めない。そんなコミュニケーションに自信がない人たちのことを、世間では“コミュ障”と称する。人気ラジオ番組『オールナイトニッポン』のパーソナリティを務めたり、人気芸人やアーティストと交流があったり……アナウンサーの吉田尚記さんは、“コミュ障”とは一見無縁の人物に見える。しかし、長年コミュニケーションがうまく取れないことに悩んできたという。「僕は、さまざまな“武器”を使ってコミュニケーションを取りやすくしているだけなんです」――。吉田さんいわく、コミュ障のままでも心地良い人付き合いは可能なのだそうだ。“武器”とはいったい何なのか。コミュ障のままでもいいとは、どういうことなのだろうか。吉田さんにお話を伺った。
-
2022/02/03性別を決めなきゃ、なんてない。聖秋流(せしる)
人気ジェンダーレスクリエイター。TwitterやTikTokでジェンダーレスについて発信し、現在SNS総合フォロワー95万人超え。昔から女友達が多く、中学時代に自分の性別へ違和感を持ち始めた。高校時代にはコンプレックス解消のためにメイクを研究しながら、自分や自分と同じ悩みを抱える人たちのためにSNSで発信を開始した。今では誰にでも堂々と自分らしさを表現でき、生きやすくなったと話す聖秋流さん。ジェンダーレスクリエイターになるまでのストーリーと自分らしく生きる秘訣(ひけつ)を伺った。
-
2023/02/27アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)とは?【前編】日常にある事例、具体的な対処法について解説!
私たちは何かを見たり、聞いたり、感じたりした時に実際にどうかは別として、「無意識に“こうだ”と思い込むこと」があります。これを「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」と呼びます。アンコンシャスバイアスによるネガティブな影響に対処するための第一歩は、「意識し、理解する」ことです。
「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。
その他のカテゴリ
-
「結婚しなきゃ」「都会に住まなきゃ」などの既成概念にとらわれず、「しなきゃ、なんてない。」の発想で自分らしく生きる人々のストーリー。
-
LIFULLが社会課題解決のためにどのような仕組みを創り、取り組んでいるのか。LIFULL社員が語る「しなきゃ、なんてない。」