情報格差の解消に限界、なんてない。

LIFULL HOME'S

ソーシャルエンタープライズとして事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLには、業界の常識を変えたい、世の中に新しい仕組みをつくりたい、という高い志をもつ同志たちが集まっています。

LIFULLの描く未来の実現や個人が解決したい社会課題への取り組みなど、多様なLIFULLメンバーのこれまでの「挑戦」と「これから実現したい未来」を聞く、シリーズ「LIFULL革進のリーダー」。今回はLIFULL HOME'S事業本部で売買領域のプロダクト開発を担うエンジニアの千葉穂乃美に話を聞きます。

LIFULL HOME'S事業本部 エンジニア 千葉穂乃美

大学で福祉工学を学び、「テクノロジーの力で、困っている人を支えたい」と2022年にLIFULLへ入社した千葉。現在は不動産売却領域のエンジニアとしてサイト改善を担いつつ、サイトのアクセシビリティ向上に情熱を注いでいます。どんな状況にいる人でも必要な情報にアクセスし、納得して選択できる社会へ――。仕事を通じて人の選択肢を広げたいという彼女の想いと、これからの挑戦について話を聞きます。

社是に利他主義を掲げるLIFULLだからこそ、アクセシビリティに本気で向き合っています。文字の大きさや色を変えるだけで、情報の届き方は変わる。私にできることは、まだまだたくさんあります。 

小さな日々の改善が、人生の大きな体験を変える

―千葉さんは2022年に新卒入社されていますが、それまでどのようなことを学び、どんな思いで入社を決めたのでしょうか。

介護職をしていた母の影響もあり、高校時代から高齢者や障がいのある方を支える仕事がしたいと考えていました。大学で福祉工学に出合い、視覚障がい者向けのシステム開発に取り組んだことで「テクノロジーで人を支援するエンジニアになろう」と決意したんです。

就職活動を進める中でLIFULLに出会い、支援を必要としているのは特定の領域の方々だけではないと気づかされました。より広い視野で、多くの人の困りごとにテクノロジーで向き合える会社だと確信し、入社を決めました。

――入社後は、どのような仕事を担当してきたのですか。

「LIFULL HOME'S 不動産売却査定」のサイト改善を担当しています。画面上の文言や構成等を比較するA/Bテストを重ね、使いやすさを磨いているところです。

不動産の売却は一生に何度もありませんが、急な事情で決断を迫られる方もいます。数千万円規模の取引になることもあるからこそ、最初に触れるサービス体験は極めて重要です。ユーザーが信頼できる不動産会社と出会えるよう、プロダクトを洗練させていきたいと考えています。

――関わるスタッフが多い大規模なサービスだからこそ、自分の仕事が全体にどうつながっているのか見えにくくなる瞬間もあるかと思います。その中で千葉さんが見出しているやりがいを教えてください。

LIFULL HOME'Sのサービスのなかでは賃貸領域などに比べると、売却査定は限られたタイミングで利用されるサービスです。そのため、私の手がけた画面が毎日のように多くの人の目に触れるわけではありません。しかし、A/Bテストを通じた小さな改善の積み重ねが、誰かの「安心な売却体験」に確実に繋がっていくことに、大きなやりがいと嬉しさを感じています。

私の所属ユニットは「売却を起点としたあらゆる選択肢を可視化し、安心・納得を得られる世界を創る」というビジョンを掲げています。例えば、実家の売却時に不動産会社の候補が多すぎて迷ってしまうユーザーに対して、真に質の高いマッチングを届ける。そのために、エンジニアの立場から日々サイトの改善に向き合っています。

――A/Bテストを重ねるなかで、どのような気づきや挑戦がありましたか?

入社して早い段階から、チーム内でのA/Bテストの運用方法に課題を感じていました。同期のエンジニアたちに相談したところ、どの部署も同じ悩みを抱えていることが分かったんです。それなら「自分たちの手で解決しよう!」と意気投合し、有志で全社共通のA/Bテスト基盤を構築するプロジェクトを立ち上げました。

ですが、本業の傍らで進めるなか、役割分担の認識のズレからメンバー間で衝突する日々が続きました。それでも心が折れなかったのは、全員の根底に「ビジョンを実現したい」「ものづくりが好きだ」という強い想いがあったからです。とことん対話を重ねて壁を乗り越え、時にはチームのみんなと全社イベントの場でエンジニアの役員を捕まえて直談判し、協力を取り付けたこともあります(笑)。

その甲斐あって、始動からわずか4ヶ月でファーストリリースを実現。この取り組みは最終的に全社MVPを受賞し、今ではLIFULL全体の開発を支えるインフラへと成長しています。現場のリアルな課題を見逃さず、主体的に解決へ導けたことは、私にとって印象深い成功体験です。

誰もが、最適な情報にたどり着ける世界をつくりたい

――「テクノロジーを使って困っている誰かを支援する」という入社時の想いは実現できていますか?

はい。現在は、高齢の方や障がいのある方を含め、誰もが等しくサイトを利用できるようアクセシビリティの改善に挑戦しています。LIFULLにはもともと全社共通のガイドラインがあり、各サービスはそれに沿って開発されています。その上で私は、担当する売却領域のサイトを見直し、視覚障がいのある方やマウス操作が難しい方にとって使いづらい箇所を見つけては、一つひとつ改善を重ねています。

――具体的に、どのような改善を行っているのでしょうか。

例えば、画面の音声読み上げ機能が正しく働くような実装です。不動産サイトには、検索フォームやエリアの絞り込みリンクなど、膨大な情報が載っています。目が見える人がページをざっと見渡して目当ての情報を探すように、視覚障がいのある方が、音声で効率よく情報を読み飛ばせるよう、仕様を深く理解した上で設計する必要があります。

こうした改善には、技術だけでなく「当事者がどのような困りごとを抱え、どうサイトから情報を得ているか」という本質的な理解が欠かせません。社内にあるアクセシビリティのワーキンググループに参加しながら、日々知見を深めています。

――今後、挑戦していきたいことを教えてください。

もともと、よりユーザーに近いフロントエンド領域への関心が強く、上司ともキャリアの相談を重ねてきました。そして2026年4月、システムの裏側を担うバックエンドから、画面の見た目や操作性を形にするフロントエンドエンジニアへと転身したんです。

これからは不動産売却領域にとどまらず、LIFULLグループ全体のアクセシビリティ向上を牽引していきたいです。いつか専門組織を立ち上げるほどの影響力を持ち、この視点を取り入れた開発を社内へ当たり前に浸透させる存在になることが、私の次の目標です。

――「しなきゃ、なんてない。」を、千葉さん自身の言葉で表すとしたら?

私が所属するユニットのビジョンには「あらゆる選択肢を可視化する」という言葉があります。これは不動産を売却したい方にはもちろん、アクセシビリティの思想にも深く通じるものです。どんな状況にある方でも、必要な情報に等しくアクセスし、自分にとって最善の決断ができる状態をつくりたい。

だから、私の「しなきゃ、なんてない。」は、 「情報格差の解消に限界、なんてない。」です。障がいのあり方は多様で、必要な配慮に終わりはありません。アクセシビリティは突き詰めるほど奥深く、だからこそエンジニアとして本当に挑みがいのある領域だと感じています。

 

LIFULL HOME'S事業本部 エンジニア 千葉穂乃美
Profile LIFULL HOME'S事業本部 エンジニア 千葉穂乃美

2022年にLIFULLに新卒で入社。LIFULL HOME'S不動産売却領域のサービス開発を担当。CRO・アクセシビリティ対応、自動テスト高速化などをエンジニアとしてリード。ユーザーへの価値提供と開発効率の向上を両立し活躍中。

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