性差やライフステージの変化があるからキャリアの未来は描けない、なんてない。

LIFULL HOME'S

ソーシャルエンタープライズとして事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLには、業界の常識を変えたい、世の中に新しい仕組みをつくりたい、という高い志をもつ同志たちが集まっています。

LIFULLの描く未来の実現や個人が解決したい社会課題への取り組みなど、多様なLIFULLメンバーのこれまでの「挑戦」と「これから実現したい未来」を聞く、シリーズ「LIFULL革進のリーダー」。今回はLIFULL HOME'S事業本部住まいの窓口でグループ長を務める藤田愛季子に話を聞きます。

LIFULL HOME'S事業本部 ハウジングアドバイザー マネジャー 藤田愛季子

大学で哲学やジェンダー論を学び、アパレル・人材業界で経験を重ねた藤田は、2017年にLIFULLへ入社。その後、自身の強みをより活かすために自ら手を挙げ、営業職から「住まいの窓口」のハウジングアドバイザー職へ異動しました。現在はグループ長としてチームを牽引する彼女に、「誰もが自分の意思でキャリアを選択できる環境を広げていきたい」という強い想いと、目指す組織のあり方を聞きます。

周囲に目を向けるようになって、人の強さに気づけたし、グループ長になってからは、さらにメンバーに頼れるようになりました。自分の成長を実感できる、嬉しい変化です。

学びと実績を、次のキャリアへ繋ぐ

――藤田さんは、2017年にLIFULLに中途入社しました。それまでの歩みを教えてください。 

大学では哲学を専攻し、フェミニズムやジェンダー論を学びました。フェミニズムやジェンダーを多角的に学ぶサークルを主催し、卒業論文のテーマもジェンダー論でした。当時から「ライフスタイルが変化しても働き続けたいし、その延長線上でより自らの市場価値を高めて、将来的には管理職を目指したい」という思いがあり、女性管理職比率の高いアパレルメーカーへ新卒入社しました。そこで3年間、接客や副店長を経験したのち、人材紹介会社へ転職。保育士の就職支援を通じてtoB・toC両方の電話営業を経験し、エリアリーダーも務めました。こうした経験を重ねるなかで「法人営業をより突き詰め、ビジネスを深く理解したい」と考えるようになりました。そうした思いと、LIFULLの掲げる社是に深く共感できたこともあって、2017年にLIFULLへ入社しました。 

――入社後は、どのような仕事を担当されましたか?

最初の2年間は前職の経験を活かし、LIFULL HOME'Sをご利用中のクライアントへ、より効果的に活用いただくためのご案内や継続利用をサポートする電話営業を担当しました。その後、不動産流通の営業部門へ異動し、大手を含む既存クライアントへの訪問営業を経験しました。充実感はありましたが、次第に「toBとtoC両方の経験という自分の強みを、もっと活かせる場所で挑戦したい」という思いが強くなっていったんです。ちょうどその頃、社内で「住まいの窓口」を運営する部署が社長賞を受賞していました。その受賞スピーチを聞いて、ここで強みを活かしたいと思い、社内の「キャリア選択制度(自己申告制度)」を利用して自ら手を挙げ、2020年に異動しました。 

異動と昇進を機に、向き合う相手が広がった

――「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」はどのようなサービスですか。

家づくりや住まい探しの悩みを専門アドバイザーに無料相談できるサービスです。お客様の予算や希望を整理し、お客様本人も気づいていない潜在的なニーズを引き出しながら最適な紹介先をご提案します。紹介先決定後は訪問予約を入れ、担当者の方とのマッチングまで行います。初回の面談でのお客様とクライアントのミスマッチはご縁が途切れてしまう原因になるため、経験豊富な担当者様を紹介するなど丁寧な調整を心がけています。クライアントにとっても、事前にお客様の希望を深く把握できるため、質の高い提案がしやすくなるメリットがあります。

私たちのミッションは、お客様が自らの希望に合った物件や建築会社と出会うこと、クライアントが多数の成約を生み出し事業を拡大すること、そしてそれにより住まいの窓口の事業が拡大・成長していくことです。一般的に人生で何度も経験しない住まい探しだからこそ、お客様に寄り添い、良い決断をお手伝いしたい。そんな想いから「一人ひとりに寄り添い、最幸(さいこう)の体験をつくる」というビジョンを掲げています。

――これまでの仕事で、印象に残っている出来事はありますか?

賃貸併用の高額住宅をご案内したときのことは、今でもよく覚えています。当時の私は、アドバイザーとして経験を重ねるうちに「一人で何でも対応できる」と思い込んでいました。

ですが、お客様に納得して決断してもらうには、まず自分自身が情報の解像度を上げ、「自分の言葉」で語ることが不可欠です。そこで、自分だけでは把握しきれない賃貸トレンドや相場について、前職で賃貸物件に携わっていた新人メンバーに助言を求め、クライアントである仲介会社様にもヒアリングを重ねました。「住まいの窓口」として中立な情報を提供し、お客様に最良の検討をしていただきたかったからです。

その上で、お客様へ「最終的にどちらの道を選んでも、それを正解にしていくのはお客様ご自身です。ぜひ選んだ道を正解にしていってください」とお伝えしました。すると、「時間をかけて調べてくれてありがとう。最後は藤田さんの言う通り、自分たちで選んだ道を正解にしますね」と言っていただけたんです。

入社年次に関わらず周囲の知見や強みを借りることで、お客様に真に寄り添った提案ができる。この経験は、大きな実績となっただけでなく、グループ長としてチームを導く上での大切な原点となっています。

――藤田さんは、2025年からグループ長を務めています。役割が変わったことで、意識の変化はありましたか。

もともと私は、自分一人で成果を出さなければと仕事を自己完結させがちでした。しかしグループ長になり周囲を頼れるようになってから、一人では想像もつかなかった成果が実現できるという、チームの力を心から実感したんです。

だからこそ、誰もが力を発揮しやすい環境をつくることが私の役割だと思っています。土台を整えることで、メンバーが自主的に「住まいの窓口」の可能性を探り、広げる行動を取るようになっていく。そんな自発的な挑戦を支え、チーム一丸となってお客様に最幸の体験を届けられることが、今の私の大きな喜びです。

誰もが自分の意思でキャリアの未来を選択できる組織をつくりたい

――グループ長として、何か課題に感じていらっしゃることはありますか? 

「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」はメンバーの3分の2が女性です。LIFULLには、性別やバックグラウンドに関係なく誰もが力を発揮できる風土がありますが、現在8つあるグループのうち、女性のグループ長は私一人しかいません。

これは決して活躍の場が限られているわけではなく、お客様と向き合うアドバイザー職の場合、ライフステージの変化を見据えたときに、長期的なキャリアを描きづらいと思われてしまっていることが要因だと考えています。

働き方やキャリア形成において、個人の努力だけでは乗り越えられない壁は確かにあります。だからこそ、既存の枠組みの中でも無理なく働き続けられる仕組みを整えながら、働き方の前提そのものが変わるように周囲へ働きかけていきたいです。

現に、短時間勤務や育休後に復職を経て活躍するアドバイザーなど、少しずつ変化は生まれています。次のステップは、短時間勤務や子育て中であっても「管理職に挑戦したい」と思ったときにその道を選べる組織にすること。ここで描くキャリアの未来を、誰もが最後まで明確に見通せるような成熟した組織にしていきたいですね。 

――女性グループ長が一人という現状で、意識して取り組んでいることはありますか。 

女性のグループ長であることを意識しすぎないようにしています。すべてを自分一人で完璧にやろうとして、体調を崩しては意味がないので、まずは自分自身が心身ともに健やかに働き続けることを大事にしています。それでも、私がこのポジションにいることで良い影響を与えられていると感じる瞬間はあります。以前「マネジャーを目指すかどうか迷っている」と言っていた優秀な女性メンバーが、「藤田さんを見て、私もマネジャーを目指したくなった」と伝えてくれたんです。その言葉はとても励みになりますし、自分がここにいる意味を実感させてくれます。 

――最後に、藤田さんの「しなきゃ、なんてない。」を教えてください。 

「性差やライフステージの変化があるからキャリアの未来は描けない、なんてない。」です。 誰に対しても公平に機会が開かれ、それがきちんと機能している状態をつくりたい。世の中に残る機会の不均衡を、少なくとも私の目が届く場所では絶対に起こさない。その強い思いが、グループ長としての私の原動力です。

制度そのものを変える行政のようなアプローチもあるかもしれませんが、私はビジネスを通じて事業成長の手応えを感じるのが好きなんです。LIFULLには、公正に利益を追求しながら、同時に社会課題の解決に本気で向き合える風土があります。だからこそ、ここでマネジャーとして誰もが持てる力を発揮できる強い組織をつくっていきたいです。

 

LIFULL HOME'S事業本部 ハウジングアドバイザー マネジャー 藤田愛季子
Profile LIFULL HOME'S事業本部 ハウジングアドバイザー マネジャー 藤田愛季子

2013年、新卒でアパレル企業へ入社。人材紹介会社でのキャリアを経て、2017年にLIFULLへ中途入社。既存クライアント向けの電話営業や、流通領域の訪問営業を経験。2020年より「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」のハウジングアドバイザー職へ転身し、2025年にグループ長に就任。現在は社内の有志メンバーでボランティアの推奨活動に取り組む「OneP’s(ワンピーズ)委員会」にも所属している。

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