仕事の悩みへの対処法:人生の先輩からのヒント
「今の会社にいるべきか」「この年齢でキャリアチェンジは遅い⁈」
「現状がツラく逃げたい......」社会人数年目になると働き方や今後のキャリアへの不安や悩みが出てくるもの。
LIFULLは、あらゆる人が年齢や性別、国籍などの属性に関係なく活躍できるよう
あなたの「転職」の悩みや不安が少しでも軽くなったり、今の自分を大切にできたり、
これからのヒントになるような言葉やストーリーを選びました。
いま華やかに活躍するあの人たちも、同じように悩み、考え、行動した。
その体験や経験を参考にあなたらしい決断ができますように。
今の会社にいるべきか悩んでいたら
「同じ会社に3年居たほうがいい」ってなぜ、2年でもなく5年でもなく3年なのでしょうか。私は、人や働く環境によって時間の流れは異なると思います。(中略)やりたい仕事や挑戦したいことを「まだ3年働いていないから」と諦めるのではなく、自分のスキルや価値を客観的に判断し、挑戦するかどうかを決めることが大切なのではないでしょうか。
今いる会社でやりたいことができないと感じたら、異動や転職を検討してもいいと思います。でも、もしも理由なく転職を考えている場合は、今の自分のままで転職後活躍できるのか、自分を客観視してみてください。
その決断が正しかったかどうかは、実行したあとの行動で決まっていくんです。……だけどやっぱり、決める時はたくさん悩んでしまいますよね。
当時の環境が悪いというわけでは全くありませんでした。ただ、自分にとってこの環境に居続けることよりも、今動いた方が新しく知れることがあるんじゃないかなと思うようになったんです。自分が成長しないことのほうが怖くて、早く動かなきゃ! という気持ちだったかもしれません。
この年齢でキャリアチェンジは遅い⁈と不安を感じていたら
“社会人2年目になって、転職を考えているけどどうしたらいいかわからない”とか、“やりたいことが見つからない”というメッセージを若い方からたくさん頂くんですよ。でも、『私なんて芸人スタートしたの去年だよ! 35歳だよ!』って思いながら、読んで励みにさせていただいています。みんな、まだまだ時間はあるので、一生懸命目の前のことをやっていたら道は見えてくると思います。
それと、できるかできないかじゃなくて、やるかやらないか。70歳から山登りを始めている人だっているし、年齢のせいにするのは自分で自分にストッパーをかけているようなものだと思うんです。年齢は関係なく、スタートしたら結果が出るよっていうのを、自分の姿を通して伝えられたら光栄ですね。
これからどう生きていくか。今の場所に留まるのか、別の場所にいくのか。どれを選ぶにしても、その人が納得しているかが大事で、やりたいことや気になることがあるのならば挑戦してみればよいと思います。
自分がいきいきとしていられる場所とか、自分の存在や能力を評価してくれたりする場所ってあると思うんです。たとえ80歳まで生きるにしても、20歳前後で得た肩書きをその後60年も背負っていく必要はないと思っています。今いる場所がすべてじゃないし、学歴やファーストキャリアに縛られるには、人生はあまりに長いですよね。
これはマッキンゼーで学んだことなんですが、『失敗しても、そこから起き上がらないのが失敗』なんですよね。Aに挑戦してみて、うまくいかなかったからBやCが正しかったのかというと、そうではなくて。どれを選んでもあとで自分が正解にできるかどうか。選択自体には正解なんてないと思うんです。
今の仕事が辛くて逃げたいときは
「自分に合った仕事を見つけなければ」って考えると、苦しくなりますよね。僕も今の仕事が「自分に合っているか」なんて、正直分かりません。ただ、自分の能力やスキルが必要とされている場所を選んできただけです。もし、今いる場所が自分らしくいられないと感じるなら、努力して乗り越えようとするのはしんどいだけ。苦しければ、自分らしく輝ける場所に逃げればいいんです。「こう生きるべき」っていう世間の声は無視して、もっと自分の心に正直に、わがままに生きてもいいんじゃないでしょうか。
私の地元は畑や田んぼが多い地域ですが、田んぼには一年のサイクルがあって、水を張って稲を育てる時間もあれば、稲刈り後、ただ何もない野原のようになっている時間も結構長いんです。だけどその「休止期間」もまた、稲のサイクルにとっては必要な時間。人間もそれは同じで、「自分にできることをやる」には「休むこと、立ち止まること」も含まれます。
念願の専業作家になったいまは、ありがたいことに捌ききれないほど依頼をいただくこともあります。そんな時は勇気を持ってお断りしたり締切延期の相談をしたりして時間をつくり、ただ海を見ながらアイスを食べたりすることも。キャリアの空白は怖いですが、その空白こそが、自分の本当の心を教えてくれるのかもしれません。
みんなが読んでいる記事
-
2025/09/30朝の一杯が教えてくれる、人生の価値 -第15代ワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典さんインタビュー-井崎英典(いざきひでのり)
朝のコーヒーの香りや旬の食材の味わいなど、五感に目を向けることで見えてくる暮らしの豊かさ。バリスタの井崎英典さんに、大京の分譲マンションブランドTHE LIONS(ザ・ライオンズ)が掲げる「人生には価値がある」を紐解くヒントを伺いました。
-
2020/10/27育児があるから自分の理想は妥協しなきゃ、なんてない。村上萌
株式会社ガルテンの代表で、ライフスタイルWEBマガジンNEXTWEEKENDの編集長を務める村上萌さん。現在は会社経営をする傍ら育児にも勤しみ、東京と大阪での2拠点生活を送っている。村上さんを取り巻く状況を並べると多忙なイメージがつきまとうが、やるべきことに追われて息苦しい状況に陥らないために、いつも自分のご機嫌をとりながら生活しているという。コロナがますます厳しい状況を強いるこの時期、働く女性の一人としての価値観に迫った。
-
2021/06/03知的障害があるのはかわいそう、なんてない。松田 崇弥
2018年、双子の文登さんとともに株式会社ヘラルボニーを立ち上げた松田崇弥さん。障害のある人が描いたアートをデザインに落とし込み、プロダクト製作・販売や企業・自治体向けのライセンス事業を行っている。そんなヘラルボニーのミッションは「異彩を、放て。」障害のある人の特性を「異彩」と定義し、多様な異彩をさまざまな形で社会に送り届けることで、障害に対するイメージの変容を目指している。
-
2022/01/25「男」は強くなきゃ、なんてない。田中 俊之
女性の生きづらさが社会全体の問題と捉えられるようになった現代。一方で、近年は男性の生きづらさにも注目が集まりつつある。今回お話を聞いたのは、男性ならではの問題について研究する「男性学」の専門家である、大正大学心理社会学部准教授の田中俊之さん。著書の執筆や対談などの多岐にわたる活動を通して、「日本では“男”であることと“働く”ということとの結びつきがあまりにも強すぎる」と警鐘を鳴らしている。
-
2022/03/24「男らしく」ない自分は“だめ”、なんてない。清田 隆之
ジェンダーの問題は女性だけの問題ではない。当たり前のようでいて、なかなか男性にとってのジェンダーの問題を、具体性を持って考えられる人はいないのではないだろうか。そんな中で、恋愛相談をきっかけとして、男性性の問題に向き合うようになった清田隆之さんに、男性が「男らしさ」の問題に向き合うまでのヒントとなるお話を伺った。
「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。