自分には自分の良さがある。『王様ランキング』の主人公・ボッジが見つけた“自分らしい生き方”とは
日常の中で何気なく思ってしまう「できない」や「しなきゃ」を、映画・本・音楽などを通して見つめ直す。
「苦手なことも全部頑張らなきゃ」と無理をして、苦しくなったことはないだろうか。リーダーシップを取るのが苦手なのに無理をして人前に立ったり、ワイワイした空間が苦手なのに飲み会を断れなかったり。そんなモヤモヤを抱える人は、ぜひ、アニメ『王様ランキング』を見てほしい。
©十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
アニメ『王様ランキング』のあらすじ
©十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
生まれつき耳が聞こえず、言葉を話せないボッス王国の第一王子・ボッジ。巨体と剛力を持ち合わせた巨人族の夫婦から生まれたにもかかわらず、その体はとても小さく、まともに剣すら振れぬほど非力だった。家臣や民衆からは、「王の器ではない」「王にはふさわしくない」と蔑まれていた。
©十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
ある日、ボッジは、暗殺集団「影の一族」のたった一人の生き残りであるカゲと出会う。カゲはボッジの唯一の理解者となり、互いに信頼を築いていった。
アニメ『王様ランキング』は、ボッジが不運な状況に屈することなく、親友のカゲと共にたくましく成長していく物語である。
苦手なことよりも得意なことへ目を向けてみる
©十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
アニメ『王様ランキング』7話より登場する、冥府国の王の弟・デスパー。のちに、ボッジの剣術師範となる。ボッジと同じように生まれつき非力なデスパーだが、人一倍勉学に勤しみ、自分の強みを活かしながら戦う頭脳派の剣士となった。
そんなデスパーがボッジにかけた言葉の中に、「苦手なことも全部頑張らなきゃ」と無理をしている人へのメッセージが隠されている。
「力なんて無くても、私たちにはね、いろんな可能性があるんですよ。大丈夫、あなたは強くなれますよ、誰よりも」
デスパーが、自分の非力さに落ち込むボッジへかけた言葉だ。ボッジはこの言葉通り、小さな体を活かした俊敏さや、誰にも負けない観察力・知識量を伸ばすことで、強くたくましく成長していく。
人間誰しも苦手なこと、頑張ってもできないことがある。無理をしてできないことに注力するよりも、得意なことやできることを磨くべきだという意味が込められた言葉に、心が軽くなる人は多いのではないだろうか。
苦手なことも頑張らなきゃ、なんてない
家事や仕事など、生活の中で頑張ってもできないこと、苦手なことがある人は多いだろう。中には、「何事も臨機応変に頑張らなきゃ」「全部うまくこなさなきゃ」と無理をしている人もいる。
しかし、「天は二物を与えず」「牙あるものは角無し」ということわざがあるように、誰しも長所や短所、得意不得意がある。苦手なことよりも得意なことを磨いていけば、自分に合った環境に出合えるかもしれない。少し肩の力を抜いて、自分の得意なことに目を向けてみてはどうだろうか。
▼アニメ「王様ランキング」公式サイトはこちら▼
https://osama-ranking.com/
執筆:ともだ
みんなが読んでいる記事
-
2024/09/30女性だと働き方が制限される、なんてない。―彩り豊かな人生を送るため、従来の働き方を再定義。COLORFULLYが実現したい社会とは―筒井まこと
自分らしい生き方や働き方の実現にコミットする注目のプラットフォーム「COLORFULLY」が与える社会的価値とは。多様なライフスタイルに合わせた新しい働き方が模索される中、COLORFULLYが実現したい“自分らしい人生の見つけ方”について、筒井まことさんにお話を伺った。
-
2024/03/29歳を取ったら諦めが肝心、なんてない。―91歳の料理研究家・小林まさるが歳を取っても挑戦し続ける理由―
「LIFULL STORIES」と「tayorini by LIFULL介護」ではメディア横断インタビューを実施。嫁舅で料理家として活躍する小林まさみさん・まさるさんにお話を伺った。2人の関わり方や、年齢との向き合い方について深堀り。本記事では、まさるさんのインタビューをお届けする。
-
2022/02/03性別を決めなきゃ、なんてない。聖秋流(せしる)
人気ジェンダーレスクリエイター。TwitterやTikTokでジェンダーレスについて発信し、現在SNS総合フォロワー95万人超え。昔から女友達が多く、中学時代に自分の性別へ違和感を持ち始めた。高校時代にはコンプレックス解消のためにメイクを研究しながら、自分や自分と同じ悩みを抱える人たちのためにSNSで発信を開始した。今では誰にでも堂々と自分らしさを表現でき、生きやすくなったと話す聖秋流さん。ジェンダーレスクリエイターになるまでのストーリーと自分らしく生きる秘訣(ひけつ)を伺った。
-
2022/09/16白髪は染めなきゃ、なんてない。近藤 サト
ナレーター・フリーアナウンサーとして活躍する近藤サトさん。2018年、20代から続けてきた白髪染めをやめ、グレイヘアで地上波テレビに颯爽と登場した。今ではすっかり定着した近藤さんのグレイヘアだが、当時、見た目の急激な変化は社会的にインパクトが大きく、賛否両論を巻き起こした。ご自身もとらわれていた“白髪は染めるもの”という固定観念やフジテレビ時代に巷で言われた“女子アナ30歳定年説”など、年齢による呪縛からどのように自由になれたのか、伺った。この記事は「もっと自由に年齢をとらえよう」というテーマで、年齢にとらわれずに自分らしく挑戦されている3組の方々へのインタビュー企画です。他にも、YouTubeで人気の柴崎春通さん、Camper-hiroさんの年齢の捉え方や自分らしく生きるためのヒントになる記事も公開しています。
-
2021/09/06運動は毎日継続しないと意味がない、なんてない。のがちゃん
人気YouTuber、のがちゃん。2018年にフィットネス系チャンネル「のがちゃんねる」を開設し、現在は登録者数86万人を超えている。もともとはデザイナーとして活動しており、フィットネスやスポーツに縁があったわけではない。そんな彼女の原点は、中学や高校時代のダイエット。食べないダイエットなどに挑戦しては、リバウンドの繰り返し。当時の経験と現在のYouTube活動から見えてきたのは、「継続の大切さ」だ。多くの人が直面する体作りや健康について、のがちゃんの考えを伺った。
「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。
その他のカテゴリ
-
「結婚しなきゃ」「都会に住まなきゃ」などの既成概念にとらわれず、「しなきゃ、なんてない。」の発想で自分らしく生きる人々のストーリー。
-
LIFULLが社会課題解決のためにどのような仕組みを創り、取り組んでいるのか。LIFULL社員が語る「しなきゃ、なんてない。」