『一緒に学ぼう!LIFULL「しなきゃ、なんてない。」ライブラリー』開催記念イベント
LIFULLは2022年3月に設立25周年を迎えました。これを記念して、知らず知らずのうちに私たちを縛る「しなきゃ」という思い込みや既成概念から生じる、一人ひとりの課題、そしてその先にある世の中の課題について、より多くの方と一緒に考え、学ぶ機会を持てるよう展示イベント『一緒に学ぼう!LIFULL「しなきゃ、なんてない。」ライブラリー』を6月10日(金)から12日(日)の期間限定で開催。これに先立ち、6月9日(木)に記者発表会を開催しました。
ライブラリー、LIFULLの企業活動の紹介と「しなきゃ、なんてない。」CM上映後、北京オリンピック金メダリスト・スキージャンプの小林陵侑選手、お笑いコンビ・ぺこぱのシュウペイさん、松陰寺太勇さん、そしてファシリテーターとしてタレント・エッセイストの小島慶子さんを迎えトークセッションを行いました。
特別制作のLIFULLオリジナル絵本や世の中の課題に関する書籍が一堂に。「しなきゃ」という既成概念から生まれた課題をみんなで考え、学ぶ場所。
LIFULLの企業紹介およびイベントの発表には、LIFULL執行役員チーフクリエイティブオフィサーの川嵜が登壇。
「LIFULLは“あらゆるLIFEを、FULLに。”というコーポレートメッセージを掲げ、事業を通じて社会課題の解決に取り組み、世界63カ国でサービスを展開している企業グループです。主要サービスの不動産住宅情報サイトのLIFULL HOME’Sをはじめ、空き家の再生を軸としたLIFULL地方創生、シニアの暮らしに寄り添うLIFULL介護など、さまざまな暮らしや人生にまつわる領域において事業展開をしています。
また今年3月に設立25周年を迎えたのを機に、『しなきゃ』という既成概念から生じるさまざまな社会課題について一緒に考え学べるLIFULLオリジナルの『しなきゃ、なんてない。』絵本を発刊しました。これは、LGBTQや外国籍など「住宅弱者」と呼ばれる方々や「空き家」そして「介護」など11個の「しなきゃ」という既成概念から生じる、世の中の様々な社会課題について学べる絵本です」
加えて、より多くの方にこの「しなきゃ」について一緒に考え学ぶ機会を提供したいとの思いから、展示イベント『一緒に学ぼう!LIFULL「しなきゃ、なんてない。」ライブラリー』を6月12日まで期間限定で開催。絵本の他に、世の中のさまざまな「しなきゃ」という既成概念から生じる社会課題について学べる本を選び、来場者には開放的な空間で、この絵本や選書を無料で読むことができることも併せて紹介しました。
自分らしく生き、輝いているゲストが登場。それぞれの「しなきゃ、なんてない」を発表。
このライブラリー開催を記念して、既成概念にとらわれることなく自分らしく今を生き、「しなきゃ、なんてない。」を体現しているスキージャンプの小林陵侑選手、そしてぺこぱのお二人とタレント・エッセイストの小島慶子さんが登壇。小島さんの進行でトークが行われました。
最初のトークでは、小林陵侑さん、ぺこぱのシュウペイさん、松陰寺太勇さんが、それぞれの思う「しなきゃ、なんてない。」を披露。
小林:「結果のために無理するのが当たり前、なんてない。」
「昔はできるだけ多くの時間、無理しても練習をするのがとても大切でした。でも今は自分にとって何が大切か、何をすればいいか、メンタルの部分がとても重要になってきています。もちろん練習量は大事ですが、今、何が大切か考えた時、頑張りすぎなくていいと思えるようになりました。それがメンタル面でもプラスになり、心の余裕にもなっています。ジャンプはとてもメンタルが大事な競技なので、プラスになっているところが多くあります。メンタルを強化するために、脳波を測り、競技をイメージして、試合の時いい状態に近づけるようにトレーニングしています」
さらにぺこぱのお二人もそれぞれにコメント。
松陰寺:「みんなと同じことが正解だ、なんてない。」
「僕らがM-1グランプリに出た時のことですが、ボケた相方に対して突っ込まなければいけないというみなさんが思っていた既成概念的な考え方を壊したというのが、僕の中で大きいです。最近は、どこでも、突っ込みが上手くないといけないという風潮がありますが、本当はただ笑っているだけでもいいのではと思います」
シュウペイ:「男性は美容に興味を持ってはダメ、なんてない。」
「我々は仕事でメイクすることが多いですが、プライベートでも男性のメイクが流行っていますし、男性用コスメも売っています。男なのに……と思う人もいるでしょうけれど。こういう時代だからこそ多様な人がいていい。ですから“~~をしちゃダメ”という決めつけはもう要らないと思います。美容は僕も好きで、美容に興味を持つのがダメという周囲の思惑に縛られる狭い世界は嫌ですね」
と各々が自身の「しなきゃ、なんてない。」について熱く語ってくださいました。
「子育て」「地方の活性化」などさまざまなテーマで、それぞれのゲストのトークが活発に。
その後はフリートーク。ぺこぱのお二人を中心に、話題はさまざまな方向に広がりました。
進行役の小島さんが「しなきゃ、なんてない。」絵本の中で、ご自身が出したコメント「子育ては母親がやらなきゃ、なんてない。」という言葉を紹介。ぺこぱのお笑いはすべてを肯定することが基本になっているため、それが育児中のママたちの間では「ぺこぱ育児法」として話題になっていることに触れました。
松陰寺:「僕らもうれしいですね。でも、肯定話法を使いますが、普通に突っ込む時もあります。その時は“あ、普通に突っ込んだ”と思われますが、逆に“松陰寺は肯定しないといけないの?なんてない”と思います(笑)。このように、いかに型にはまらないかを、今後も目指していきたいですね」
次に、小島さんからの
「LIFULLは、LIFULLの空き家バンク、移住を考える人のLOCAL MATCH(ローカルマッチ)、などいわゆる地方創生事業に力を入れています。地方に行ったら何もない、地方に行ったら今よりつまらなくなるなど昔ながらの思い込みが、どんどん変わりつつある、むしろ望んで行かれる方も増えていますね」との言葉に応えて、ゲストそれぞれの故郷への思いについて伺いました。
小林:「やはり地元は地元の良さがあります。確かに都会に出ればチャンスがあるかもしれないですが。でも田舎でできることを探していく方が、いいのでは」
松陰寺:「僕は山口県出身です。地元にあまり雇用がないので、若者は外に出ていってしまいがちですが、地元産業の活性化については何かできることはないかと思っています。地元で行うお笑いライブをそうですが、僕も将来、山口県で何か仕事ができるといいと思います。リモートワークも増えて、都会でなくてもよくなってきていると思うので、どこにいても同じような価値観で生活できたらいいですね」
シュウペイ:「僕は横浜市出身なので都会には近いですが、昔から住んでいる横浜に恩返していきたいと思います」
このように『一緒に学ぼう!LIFULL「しなきゃ、なんてない。」ライブラリー』開催記念イベントは、ゲストの楽しいトークとLIFULLの今後の取り組みへの期待を感じさせるひと時になりました。
♪「しなきゃ、なんてない。」絵本を読む ♪
https://media.lifull.com/campaign_2021052604/
GUEST
小林陵侑
1996年、岩手県岩手郡松尾村(現在の八幡平市)生まれ。土屋ホーム所属スキージャンプ選手。日本人男子初のスキージャンプ・ワールドカップ2018-19、2021-22総合優勝。日本人男子ではFISワールドカップで最多の通算27勝。2022年北京オリンピックのジャンプ男子ノーマルヒル金メダリスト、男子ラージヒル銀メダリスト。
ぺこぱ
2008年に結成された松陰寺太勇、シュウペイのお笑いコンビ。2019年にM-1グランプリで第3位を獲得して以来、テレビはもちろんYou tubeでも活躍。ネタは漫才、コント共に行っており、松陰寺の「否定しないツッコミ」が特徴。
小島慶子
タレント・エッセイスト。1995年 学習院大学法学部政治学科卒業、TBS入社、アナウンサーとしてテレビ・ラジオに出演。2010年フリーランスに。各種メディア出演、執筆、講演など活動の幅を広げ、現在に至る。
Information
- 開催日
- 2022年6月9日(木)12:30~13:20
- 場所
- 原宿 東郷合記念館(渋谷区神宮前)
- 登壇者
- 株式会社LIFULL 執行役員 Chief Creative Officer 川嵜鋼平
- 進行
- 小島慶子さん
- ゲスト
- 小林陵侑さん、ぺこぱ シュウペイさん、松陰寺太勇さん
みんなが読んでいる記事
-
2023/09/12ルッキズムとは?【前編】SNS世代が「やめたい」と悩む外見至上主義と容姿を巡る問題
視覚は知覚全体の83%といわれていることからもわかる通り、私たちの日常生活は視覚情報に大きな影響を受けており、時にルッキズムと呼ばれる、人を外見だけで判断する状況を生み出します。この記事では、ルッキズムについて解説します。
-
2022/02/03性別を決めなきゃ、なんてない。聖秋流(せしる)
人気ジェンダーレスクリエイター。TwitterやTikTokでジェンダーレスについて発信し、現在SNS総合フォロワー95万人超え。昔から女友達が多く、中学時代に自分の性別へ違和感を持ち始めた。高校時代にはコンプレックス解消のためにメイクを研究しながら、自分や自分と同じ悩みを抱える人たちのためにSNSで発信を開始した。今では誰にでも堂々と自分らしさを表現でき、生きやすくなったと話す聖秋流さん。ジェンダーレスクリエイターになるまでのストーリーと自分らしく生きる秘訣(ひけつ)を伺った。
-
2023/08/31身体的制約のボーダーは超えられない、なんてない。―一般社団法人WITH ALS代表・武藤将胤さんと木綿子さんが語る闘病と挑戦の軌跡―武藤将胤、木綿子
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行によりさまざまな身体的制約がありながらも、テクノロジーを駆使して音楽やデザイン、介護事業などさまざまな分野でプロジェクトを推進。限界に挑戦し続けるその姿は人々の心を打ち、胸を熱くする。難病に立ち向かうクリエイター、武藤将胤(まさたね)さんとその妻、木綿子(ゆうこ)さんが胸に秘めた原動力とは――。
-
2023/02/27アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)とは?【前編】日常にある事例、具体的な対処法について解説!
私たちは何かを見たり、聞いたり、感じたりした時に実際にどうかは別として、「無意識に“こうだ”と思い込むこと」があります。これを「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」と呼びます。アンコンシャスバイアスによるネガティブな影響に対処するための第一歩は、「意識し、理解する」ことです。
-
2023/05/11整形は何でも叶えてくれる魔法、なんてない。轟ちゃん
「整形の綺麗な面だけじゃなく、汚い面も知った上で選択をしてほしい」と語るのは、自身が1,350万円(2023年4月時点)かけて美容整形を行った、整形アイドルの轟ちゃんだ。美容整形を選択する人が増える中で、彼女が考えていることとは?
「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。
その他のカテゴリ
-
「結婚しなきゃ」「都会に住まなきゃ」などの既成概念にとらわれず、「しなきゃ、なんてない。」の発想で自分らしく生きる人々のストーリー。
-
個人から世の中まで私たちを縛る既成概念について専門家監修の解説記事、調査結果、コラムやエッセイを掲載。