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STORIES 2018/11/15

才能がなければ成功できない、なんてない。

金内 柊真

“おしゃれなヘアサロン=高い”。そんなイメージを覆すヘアサロンがある。それが『ALBUM』だ。Instagramの積極的な活用も話題に。現在、渋谷・新宿・原宿2店舗の計4店舗を構える。新宿店のアシスタントとして働く金内柊真さんもまた、TwitterやInstagramなどSNSを駆使。自ら作り出すヘアスタイル、時に人生観を伝えている。

昔から「目立つことが大好き」だった少年は、小学校の卒業文集でも「有名人になりたい」と書いていた。先生に「有名人って何?(笑)」と少々呆れられたニュアンスで言われても、決してめげない。中学1年生のときに、芸能界の道へ。目立つが故に「調子に乗るな」と非難されたこともある。それでも6年間、芸能界という場所でもがきながらも活動を続けた。
高校卒業を控え進路を考えるタイミングで“本当に好きなものは何か”を考え「美容師になりたい」と決意。母親に「もっと他にも仕事はあるやろ?美容師なんかしんどいわりに給料も低い。絶対しんどくなって諦めるで」と言われるも、その決意は揺るがなかった。いつもやりたいことをやる前には、否定される。それでも自分を信じ突き進んできた、彼のLIFEとは——。

「やりたいことを仕事に」
生きていくための仕事ではなく生きがいを感じる仕事を選ぶ

金内さんが美容師になりたいと思ったのは「やりたいことを仕事に」という、仕事に対しての考え方がある。「小・中・高の学生時代は12年間。それ以上に、仕事の時間は長く、自分の人生を費やさないといけないですよね。そう思ったときに、やりたいことをやる人生の方が楽しい。生きていくために仕事をする、それに対してがんばれるのもすごいことだと思います。ただ自分は、それができない。自分が本当にやりたいことじゃなければ、がんばれないんです」

「芸能界をやめるとき、改めて“自分は結局、何が好きなのか”を考えた。そこで“人と接すること”と“髪の毛をセットすること”に行き着き、美容師という職業に結びつく。「美容師ってカッコイイな〜とか、最初は軽い思いです。ただ、そこから徹底的に調べました。どんな物事でも、リサーチしてから進めるタイプ。“どういう美容師になりたいか”という理想像から逆算して、就職先となるヘアサロンも選びました」

現在、金内さんが働くヘアサロン『ALBUM』は、SNSでヘアアレンジ動画をUPするなど、美容業界としては先進的な取り組みで注目を集めた。「芸能界も美容業界も、人気商売。自分を支持してくれるファンやお客様を増やしたいという点では、同じですよね。美容師でいえば、雑誌に載ったり、街でお客様をハンティングしたりっていう方法がある中で、今はSNSという便利なツールがある。ターゲット層となるお客様で、SNSをやってない人はいない。それを活用しない手はないですよね。さらにSNSに統一感を持たせることで、自分のやりたいスタイルを支持してくれる人が集まる。すごくわかりやすい仕組みなんです」

世の中の人、全員の「いいね」はもらえない。
批判は気にせず、でも受け入れる

SNSでの積極的な露出で“日本で一番フォロワー数の多い美容師アシスタント”として注目される。「注目されるのはうれしいですが、名前だけが先行して技術が追いつかないのでは意味がない。ただ目立ちたいだけのヤツみたいに思われがちですが、あくまで美容師として有名になりたいんです」。見ての通り、いわゆるイケメン。イロモノ扱いされることもあり「もうほぼ毎日」批判もあるという。「自分のやりたいことに対し、100人が100人同意するかといったらそうじゃない。高校卒業して大学に進学するっていう当たり前に思われることでも『いや、大学なんて行かない方がいいよ』っていう人だっているはず。世の中の人、全員に『いいね』と言ってもらうのは、なかなか難しい。だから僕は、マイナス意見よりプラスな意見を重要視します。ただ一つ、批判の声が全体の声の過半数を超えたとき、“自分の考えが未熟だったのかな”と考え直します」。決してアンチの意見をスルーするわけではない。自分と違う考えの人を拒絶するわけでもなく、むしろ受け入れる。「僕に対してコメントをくれるというのは、その人の時間を使ってもらってるわけじゃないですか。それを見て見ぬふりするのも、独りよがりな感じがするので」

好きなことがない人なんていない。
“考える”ことをすれば自ずと道は開ける

本のタイトルにもある『才能が無ければその分努力すればいい』は、高校時代の友達がSNSに書いていた言葉だ。SNSというツールに傷つくこともあるけれど、それ以上に得るものもある。「これが今でも、僕のモットーになっています。努力だったら、誰でもできるものだと思う」。その上で大事なのは「夢と現実の天秤のバランス」という。「僕が今からめちゃくちゃがんばったところで、無理とは言わないですが、お相撲さんにはまずなれないじゃないですか。こんなにガリガリで、この年から目指す人は、なかなかいない。それよりも自分に合ってることを探して、そのフィールドでがんばる。短所を克服するよりも、長所を伸ばせばいい」

オールマイティにできなくたっていい。誰にでも適したことが、きっとある。

「好きなものがない人なんか、いないわけですよ。『何をしてるときが一番楽しいですか?』と聞かれて『全部一緒です』というモチベーションだとしたら、食事や寝ることと同じように、なんだってできるじゃないですか。好きなことが見つからない人は、考えてないだけ。自分のことを理解してちゃんと考えれば、やりたいことには出合えます」金内さんは、常に考えている。どんな人になりたいか、何がしたいか、そのために何をするべきか————。

「例えば『私、美容師になりたいけど、保育士もいいなと思うんです』という人がいるとします。僕からしたら、その2つのことは違うな〜と感じるんですよね。考えることが足りてないと思うんです。ヘアセットも好きだし子供も好きだしというなら、子供が集まるような美容室をやってもいいし、保育士をしながら子供にヘアアレンジをしてあげてもいい。突き詰めて考えれば、もう少しどこに向かうか見えてくる。自ずと道は開けると思います」

すでに仕事をしていながらも“好きを仕事にしたい”と今いる環境から一歩踏み出そうか迷っている人もいる。ただ、学生時代と同じような勢いで夢を追うのは、なかなか難しいのも現実だ。「夢を追いかけて生きるのは、学生時代の特権。もちろん社会人になってからでも遅くはないと思いますが、より現実的に考えた方がいいと思います。カフェがやりたいなら、どうしたらつぶれないお店が作れるか、人を呼べるか、そのために何をすればいいか。今いる会社を辞めなくても、休みの日にできることがある。現実的な行動が重要だと思います」

「美容師=金内柊真」になるために今やるべき努力を惜しまない

「サッカー選手といえば?と聞かれれば、長友佑都選手や本田圭佑選手など思い浮かぶ人がいますよね。美容師といえば?と聞かれて思い浮かぶ人は、いないと思う。そこで、美容師=金内柊真になれたらいい」

目指すべきところは高いが、決して、突発的な行動はしない。地に足が着いた考え方をした上で、行動している。

コームやダッカールなどは「大好きなブルーで統一。星モチーフも好き」とこだわりを見せる。現在の目標は「歴代最年少店長」

例えば野球で、ピッチャーがストライクを取れないとします。僕なら100球がむしゃらに投げ込むより“何がダメなのか”“どうしたらいいか”を考えて、改善する努力がしたい。がむしゃらなときに“これは本当に正解なのかな?”って思い始めると、ただやってるだけで投げやりになってしまうから。努力の仕方は、しっかり考えないといけないと思います。
Profile 金内 柊真

1996年生まれ、大阪府出身。東京総合美容専門学校卒業後、2017年にヘアサロン『ALBUM』に入社。現在、新宿店に勤務する。Twitterフォロワー数13万人以上、Instagram8万人以上と“日本で一番フォロワー数の多い美容師アシスタント”として注目を集める。初の著書『才能が無ければその分努力すればいい』が発売中。
公式twitterアカウント @Kaneuchi_Toma
公式Instagramアカウント @ kaneuchi_toma

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