新生活、こんなにお金がかかるの? 予算の壁を突破する、「エリア選び」と「持たない」選択肢
「家賃は手取りの半分くらい出しても平気かな?」 初めての一人暮らし、夢が膨らむあまり、こんな危険な予算計画を立てていませんか?
今回の主役は、春から上京予定の新社会人・ミツル。東京の家賃相場の厳しさに直面し、早くも心が折れかけている様子……。そんなミツルを見かねた物件マニアのエル先輩が、予算内で賢く暮らすための「視点の変え方」を伝授します。 「23区内」にこだわらないエリア選びや、あえて“持たない”選択肢など、お金のプロの視点も交えた、現実的な部屋探しトークです。
エル先輩
住まいの選び方のポイントの次には、現実的な話もしないとね。ぶっちゃけ「予算」はどう考えてる?
ミツル
手取りがたぶん18万くらいになるから……家賃は8~9万くらい出してもいいかなって!
エル先輩
……はい、ここでいったん整理しよう(笑)。一般的に家賃は手取りの3分の1以内が目安です。つまりみつるの場合は、6万円台。それで、東京の23区内で、さっきの条件(新築・オートロック・バストイレ別)で探すと……正直、かなり厳しい戦いになります。
ミツル
ええっ! 嘘……社会人になるって、きびしい(泣)
エル先輩
そこで諦めるのはまだ早い! まずは、初期費用を下げるという方法がある。例えば、「家賃無料期間」や「仲介手数料半額」などの新生活ならではのお得な設定がされているお部屋もあるよ。

エル先輩
ランニング費用を抑えたいなら、視点を変えてみるのもおススメ。
LIFULL HOME'Sの『通勤・通学時間から探す』機能って知ってる?これすっごく便利だから絶対使って。「会社までドア・トゥ・ドアで40分」とかで検索すると、23区外でも急行が停まる便利な駅や、始発で座れる駅が見つかるんだ。 少し都心を離れるだけで、同じ家賃でもお部屋が広くなるし、オートロック付きも見つかりやすくなるよ。
ミツル
へぇ。電車で1時間以内で都心に行けちゃうならたしかに悪くないですね。それに始発で座れるなら23区内にこだわらなくてもよいのかも…。
エル先輩
でしょ? あと、お風呂や洗濯機といった室内のスペックをあきらめる手もあるよね。
ミツル
どういうことですか?服は手洗いで、まさか水タオルで体を洗うとか、絶対ムリです、ムリムリムリ汗
エル先輩
そこまでしろとは言ってない(笑)つまりね、公共のものを利用しようという考え方なんだ。例えば、お風呂はジムや銭湯を利用したり、洗濯機も、自分で買わなくてもコインランドリーを使えばハイスペックな洗濯機で、お布団だって洗えるし。お金のプロの肉之小路ニクヨさんもこう言っているよ。
エル先輩のおすすめストーリー
若いうちは家賃はできるだけ抑えるのが賢明です。ただし、公共交通機関を利用しやすい駅近の物件を選ぶのがポイント。部屋の広さよりも、外出の利便性を重視するとよいでしょう。また、24時間ジムの会員になれば、シャワーをそこで済ませることも可能。お風呂付きの物件にこだわらない選択肢もあります。
ミツル
そっか。家具や家電を一気に買わなくてもいいんだ! 一人暮らし家電セットを買うのに密かに憧れてたけど、他のことにお金が使えるのは嬉しい。
エル先輩
そうそう。それにね、ニクヨさんは若いころにつつましい生活をしたことで、「幸せ」のハードルが下がった、とも語っているよ。
エル先輩のおすすめストーリー
24歳の時です。家賃が3万2000円の、当時としてもすごく安いアパート。そこで自立を目指して頑張り始めました。(中略)あれがなかったら私、お金のありがたみも分かってなかったと思うんですよね。あの経験があるから、幸せを感じる閾値が低いというか、どんなことがあっても『ああ、あの頃に比べたら全然マシだ!』みたいな感じがある
ミツル
すごいな、私も自立して、かっこいい大人になりたい!

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「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。

