映画『言の葉の庭』が教えてくれる、自分らしい歩き方
日常の中で何気なく思ってしまう「できない」や「しなきゃ」を、映画・本・音楽などを通して見つめ直す。
「大人だからしっかりしなきゃ」「1人でも歩いて行かなきゃ」と自分を責めてしまったことはないだろうか。「もう大人なんだから……」と世間のいう「大人像」に合わせなきゃと自分を苦しめている人には、ぜひ映画『言の葉の庭』を見てほしい。
アニメ映画『言の葉の庭』のあらすじ
『言の葉の庭』は、ある雨の日に日本庭園で出会った、靴職人を目指す高校生の少年・タカオと居場所を見失った女性・ユキノの淡い恋物語である。
© Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
《発売情報》
『言の葉の庭』DVD:3,520円 Blu-ray:6,380円
発売:コミックス・ウェーブ・フィルム
販売:東宝映像事業部
雨が続く梅雨の季節。タカオは、雨の日の朝は決まって学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描く習慣があった。ある日、いつもの日本庭園でタカオは謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。
約束はしていないものの、雨の日は日本庭園で顔を合わせるようになった2人。一緒に過ごす時間を重ねるたび、お互いへの想いが募っていった。
大人だって、立ち止まることはある
作中では、なかなか前を向き歩き出せないユキノが葛藤している姿が描かれている。雨の日本庭園で、彼女は1人で歩くための練習をしていたのだ。
“私はね、あの場所で一人で歩けるようになる練習をしてたの”
居場所がなくなり、仕事に行けないユキノが発した一言だ。
© Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
大人だからって、全てがうまくいくわけではない。時には立ち止まって、動けなくなることもあるだろう。うまく歩けないときは休んでもいい。
「大人なんだから何もかも自分で頑張らなきゃ」と自分を苦しめている人には、ぜひ作中のユキノと同じように、歩く練習をするひとときも大切にしてほしい。
大人なんだから1人で歩かなきゃ、なんてない
© Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
“どうせ人間なんて、みんなどっか ちょっとずつおかしいんだから”
雨の日の朝。
この言葉は、そのときのユキノが発したものだ。
大人でも子どもでも関係ない。人間はみんな完璧ではない。大人なんだから1人で歩かなきゃ、なんてない。自分のペースでゆっくり前に進んだり、立ち止まったり、後ろを振り返ったりしながら、生きていければ100点満点なのではないだろうか。
もしも、自分を責めそうになったら、ぜひ『言の葉の庭』を見てほしい。
▼映画「言の葉の庭」の詳細情報はこちらからチェック▼
https://www.cwfilms.jp/products/article/kotonohanoniwa.html
執筆:ともだ
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