暮らしと心のゆとりのつくり方 〜住まい・お金・親の介護のこと〜
独り暮らしを始めたとき、資産を意識し始めたとき、親の老いに向き合い始めたとき──。
人生の節目ごとに、私たちは「暮らし」と「お金」、そして「家族」との関わり方を見つめ直すことになります。
この先の不安を、少しでも安心に変えるには?
本記事では、納得のいく住まい探しのコツ、不動産投資の基礎知識、そして介護と向き合うための視点を紹介します。
未来に備えるためのヒントは、今日の気づきの中にあります。

暮らしに関わる不安や悩みを、LIFULLのサービスが解決します。
【目次】
1. 納得いく住まい探しのための5つのポイント
・家賃・初期費用を抑える

若いうちは家賃はできるだけ抑えるのが賢明です。ただし、公共交通機関を利用しやすい駅近の物件を選ぶのがポイント。部屋の広さよりも、外出の利便性を重視するとよいでしょう。また、24時間ジムの会員になれば、シャワーをそこで済ませることも可能。お風呂付きの物件にこだわらない選択肢もあります。
・新築だけじゃなく中古物件を視野に入れてみる

“家とは自分で手を入れるものではない”という感覚がひっくり返されたというか。建物が古くてもうまく改修すればこんなに素敵に使えるんだという可能性を知り、古い建物に魅力を感じるようになりました。
・おとり物件の可能性を見越しておく

「おとり物件」とは、不動産ポータルサイトなどに入居者募集の広告が掲載されているが「存在しない物件」「存在するが取引対象にならない物件」「存在するが取引の意思がない物件」のことです。(中略)おとり広告物件は消費者が住まい探しをする上で、不要な時間やコストがかかる可能性がある。物件を探したり問い合わせをしたりした時間・労力が無駄になるからだ。
・「物件鮮度」を意識して住宅情報サイトを選ぶ

物件鮮度とは「不動産ポータルサイトに掲載されている賃貸物件を抽出し、調査時点で募集中である物件数が占める割合」を指す。「物件鮮度が高い」とはサイトの全掲載物件の中で、実際に募集されている物件が多数を占める状態。逆に「物件鮮度が低い」とは、掲載されている賃貸物件の中で、実際には募集が終了した物件が多い状態。
・信頼できる不動産会社を選ぶ
賃貸物件を探すときには、理想に合った部屋を見つけるとともに、信頼できる不動産会社を選ぶことも大切です。
- 同じ物件を借りる場合でも、不動産会社によって初期費用に違いが出ることがある
- オンライン内見やIT重説など、不動産会社によって利用できるサービスは異なる
- 大手と地域密着型の不動産会社、それぞれの特徴を押さえておこう
- 不動産会社だけでなく担当者の人柄や力量にも目を向けよう
- 極端に好条件の物件が見つかったときには、おとり物件の可能性に注意しよう

LIFULL HOME'Sは一人ひとりに寄り添い、新たな暮らしの可能性を広げることで、住まいに関する社会課題解決に取り組みます。
2.【初心者向け】「不動産投資」の基礎知識
・不動産投資の始め方とは?

不動産投資とは、利益を得る目的でマンションや戸建て、アパートや店舗などの不動産を購入し、賃貸することでインカムゲイン、時には売却することでキャピタルゲインを得ながら、資産の増加を目指す投資手法です。
景気等の外部要因に大きく左右される株やFX等と異なり、不動産投資では投資家自身の工夫や努力で収入を増やすことが可能であり、事前にしっかりと学習をして投資に適した物件を購入することで、長期に渡って安定的に収入を得ることができます。
・株価変動のなか、不動産投資と株式投資を両方やっている人が6割以上

「現在、不動産投資と株式投資を行っていますか」と尋ねたところ、「両方やっている」との回答が64.0%で最多。一方で、「不動産のみ」の人が25.8%、「株式のみ」の人も7.2%存在した。
金利や株価の動きが不透明な昨今、多方面への投資でリスク分散しながらも、株より不動産を重視している人は少なくないようだ。とはいえ、角度は緩くなったものの不動産価格の上昇傾向は続き、融資金利も上昇傾向がみられる今、価値ある物件の見極めやエリア・種別分散など、リスクに備える投資姿勢がより求められているといえるだろう。

日本最大級の不動産投資と収益物件の情報サイト健美家は、不動産投資に関わる各種サポートを行っています。
3.介護にまつわる社会課題
・増加傾向にある「老老介護」問題

「老老介護」とは、高齢者が高齢者を介護する状態のことです。内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、要介護者等と同居している介護者の年齢が60歳以上の割合は、男性で72.4%、女性で73.8%であり、老老介護のケースが増えています。(中略)
老老介護の解決策の一つとして、「地域包括支援センター」への相談があります。地域包括支援センターでは、専門スタッフが介護サービスや予防サービス、日常支援などの相談に応じてくれて、必要な場合には介護保険の申請も可能です。
老老介護のもう一つの解決策に、介護施設への入所があります。もし、現在介護が必要な高齢者を抱え、老人ホームの入所を検討しているなら、日本最大級の老人ホーム・介護施設の検索サイト『LIFULL介護』などの情報サイトで情報収集から始めてみてはどうでしょうか。
・老人ホームの「入居お祝い金」問題
一般的に入居お祝い金は、紹介会社が老人ホームに対して入居者を紹介し、入居が決まったときに、老人ホームから紹介会社へ支払われるお金が充てられます。お祝い金は紹介会社の利用を促進する営業施策のひとつですが、その原資は老人ホームの運営資金と言えます。
入居お祝い金は、利用者にとって一時的な金銭的メリットがある一方で、社会保障費の活用のあり方、サービスの公平、中立性の観点から2024年12月に業界団体が待ったをかけました。例えば「過分な支払いが、介護サービスの質に影響を及ぼすリスク」「紹介業者の「サービス品質」とは別の部分で競争が起き、「紹介の質」の低下を招く懸念」が挙げられています。
・「入居お祝い金」を受け取った人はそうでない人より転居意向が4割高い

今回の調査では、特に20代でキャンペーン特典(お祝い金等)など表面的な魅力を重視する傾向が見られました。
しかし、本当に見るべきはケアの質や生活の安心感です。たとえば「介護・医療体制は万全か」「趣味や生きがいを続けられるか」といった点は、安心して暮らすうえで欠かせない視点です。
また、意外と見落とされがちなのが「家族の通いやすさ」。入居後は、不安定になりがちな本人のメンタルケアや施設との連絡調整など、家族にしかできない役割もあるため、アクセスの良さは重要です。介護への関心が高まるお盆に向けて、LIFULL 介護が「介護施設選びの実態調査」を発表。 世代間ギャップや「入居お祝い金」の影響も明らかに。|LIFULL
4. 親の介護で自分が限界を迎えないための2つの視点
・介護のプロを信頼し支援を求める

介護は、多くの場面で人手を必要としますので、一人の方が抱え込んでしまうと、どうしてもキツいし辛い思いをしてしまいます。しかし、いまは多くの介護のプロに「介護を任せる」選択肢があります。
介護事業者の方たちのほとんどの方が熱い思いとやりがいをもって仕事に取り組んでいます。ある経営者は『自宅で最期を迎えたいという人が多いのは人情としてわかります。しかし私たちの施設を選んでくれるのであれば、自宅ではなくここに入って良かったと言ってもらえるようなサービスを提供したい』と仰っていました。

今、介護の現場ってすごく進化していると思うんです。それこそ20年前とは雲泥の差で、10年前とも違う。介護に携わる人たちがちょっとずつ工夫しながら日々やっているんだと思うんですよね。
だから、私はそこにいる人たちを信用して、こっちの意志も伝えながら、サービスそのものについて理解していくようにしています。そうすれば安心できると思います。介護サービスや介護施設を拒絶しないで、よく知っておくといいんじゃないかと思います。※柴田様のお母さまは2025年1月に95歳で他界されました。
仕事を続けながら94歳の母を遠距離介護する柴田理恵さんに「親子それぞれが幸せに暮らす」ヒントを聞いた|tayorini
・介護施設への入居どきはよその家と比較しない
「介護施設に入居したタイミングの介護度(2020年LIFULLシニア調べ)」によると、入居のタイミングは 要介護1が最も多く、全体の17.6%。要介護のもう少し手前の要支援1と2の人を合算すると、全体の25%に相当。
「介護施設は、何もかもできなくなってから入る所だよね」と考えているご家庭が意外に多いと思います。ただ、実態はそうではないんですよね。
(中略)介護度はよそのお家と比較しないほうがいいと思います。例えば「ご近所の〇〇さんのお宅は要介護4だけど、ちゃんと家で介護がんばってる。うちはまだ要介護1じゃないか。だからもっと頑張らないと。」なんて単純比較はできないんですよね。

LIFULL 介護は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、高齢者向けの住まい探しのサポートを通じて、高齢社会における課題解決に取り組みます。
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「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。

