ミニマリストになる第一歩「断捨離」を始めよう! 【後編】習慣化のコツ・50代からの終活にもおすすめ
ミニマリストになるためには所有している物の多さに関わりなく、自分にとって必要な物を見極めることが重要です。そのために踏むべきステップは「断捨離」。コロナ禍で耳慣れた言葉ではありますが、その意味やミニマリストとの関係、習慣化するためのコツについては意外に理解していない方も多いかもしれません。
この記事では下記の4点を解説します。
前編
後編
初心者におすすめの断捨離のコツ
初心者が断捨離を習慣化するにはコツが必要です。ここでは、4つのコツを紹介します。
1.小さくて片付けやすい場所から断捨離を始める
断捨離初心者は家や部屋の劇的な変化を望むため、最初から大がかりな断捨離を試みる傾向があります。しかし、多くの場合、そうするには時間も手間もかかるため、途中で挫折してしまい、断捨離が嫌になってしまうのです。おすすめは財布や鞄の中など小さな空間から断捨離を始めることです。それだけでも十分な効果を実感できるでしょう。モチベーションもアップするため、徐々に収納家具の中身、クローゼット、キッチン、洗面所、仕事部屋などに自然と広げていけるはずです。
2.一度に片付けようとしない
上述した点と共通していますが、一度に片付けようとすると挫折しがちです。断捨離は少しずつ、楽しみながら進めるのが大切です。
3.ルールを決めて分類する
家の広さや収納の多さにかかわらず、物を置く場所や数量制限をルール化しておきましょう。定位置を決めることで物を探す時間を節約できますし、物が散乱したり、調味料や日用品、カトラリーなどのキッチン小物を重複して買ったりすることも防げます。
4.捨ててはいけないものをあらかじめリストアップしておく
初心者は「どんどん捨てること」「たくさん捨てること」を断捨離と勘違いしがちです。捨てる「快感」を覚えてしまうと、見境なく捨ててしまう危険性もあります。家族が大事にしている物や、土地や建物の権利証や保険関連の重要書類などはうっかり捨ててしまうことがないようにリストアップし、別の場所に保管しておきましょう。
また、ミニマリストを目指すなら、すでにミニマリストとして生活を楽しんでいる人たちから、暮らしぶりやライフスタイルの豊かさについて学ぶのもモチベーションアップにつながります。
50代からの断捨離は終活も視野に入れて考えよう
株式会社ハルメクホールディングスのハルメク生きかた上手研究所は、2023年に50~79歳の男女2,000人を対象に「終活」に関するアンケートを実施しました。「必要だと思う終活」の中でもっとも多かったのは「家具や家の中の荷物整理・処分」で32.3%でした。
この結果から、必要だと思う終活は、身の回りの整理だと考える人が多いことが分かります。年を重ねれば重ねるほど、長年使ってきた物が古くなったり、子どもが独立する際に物を残していったりと、家の中に不要な物は増えていきます。
誰でも長生きはしたいと願いますが、いつ病気やけがに見舞われるか分かりませんし、年を追うごとにそのリスクは高まってくることを考えると、体力や判断力のある50代のうちから少しずつ断捨離や整理整頓を始めるのがおすすめです。年金や保険関係の証書、契約書など、重要な書類を整理するタイミングとしても50代は適切なタイミングと言えるでしょう。
まとめ
ミニマリストを目指すなら断捨離を習慣化することを目指しましょう。そのためにはまず第一歩を踏み出すことが必要です。そして、第一歩を踏み出すためには、できるだけハードルを低くすることです。自分にとって片付けやすい物や場所から断捨離を始めてみてはいかがでしょうか?
執筆:河合 良成
みんなが読んでいる記事
-
2023/02/16なぜ、「仕事はつらいもの」と思い込んでしまうのか|幸福学者・前野隆司
「幸せに働く人」は生産性が3割増、売り上げが3割増、創造性が3倍高い――。仕事や上司に嫌気がさしている人からすると夢物語にも思えるような研究結果が、国内外で明らかになっています。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授は、幸福度の高い人々の共通点を導き出し、幸せな職場づくりを研究する「幸福学」の第一人者。前野さんによると、世界第3位の経済大国でありながら「世界幸福度ランキング」や「女性の働きやすさランキング」などの国際調査で散々な結果を出している日本には、“不幸体質”と呼ぶべき遺伝子や文化が染みついているといいます。人が幸せを感じるメカニズムや幸せな会社の特徴、さらに一歩踏み出すために必要なことについて伺いました。
-
2023/04/11無理してチャレンジしなきゃ、なんてない。【後編】-好きなことが原動力。EXILEメンバー 松本利夫の多彩な表現活動 -松本利夫
松本利夫さんはベーチェット病を公表し、EXILEパフォーマーとして活動しながら2015年に卒業したが、現在もEXILEのメンバーとして舞台や映画などで表現活動をしている。後編では、困難に立ち向かいながらもステージに立ち続けた思いや、卒業後の新しいチャレンジ、精力的に活動し続ける原動力について取材した。
-
2023/06/13車椅子だから“しょうがない”、なんてない。―26歳で車椅子ユーザーに。織田友理子が語る障がい者の生きやすい社会への道筋―織田 友理子
車椅子で行くことができるエリア・スポットが表示されるバリアフリーマップアプリ「WheeLog!」を手掛ける織田友理子さん。進行性の病気が原因で26歳の時から車椅子での生活を続けている。重度の身体障がい者として日常生活は全介助を受けながら、同じ車椅子ユーザーや障がい者、マイノリティーのための活動を行う織田さんの原動力を取材した。
-
2023/09/12ルッキズムとは?【前編】SNS世代が「やめたい」と悩む外見至上主義と容姿を巡る問題
視覚は知覚全体の83%といわれていることからもわかる通り、私たちの日常生活は視覚情報に大きな影響を受けており、時にルッキズムと呼ばれる、人を外見だけで判断する状況を生み出します。この記事では、ルッキズムについて解説します。
-
2019/03/14目標がなければ前には進めない、なんてない。小島 景
銀座フレンチの名店『ベージュ アラン・デュカス 東京』。総料理長として指揮をとる小島景さんは、アラン・デュカス氏が「世界で最も私の料理哲学を理解し実践する日本人シェフ」と絶賛する料理人だ。数々の名店で研さんを重ね現在の地位を築いた小島さんだが、高みを目指してここまでたどり着いたわけではないという。「行き当たりばったりに生きてるんですよ」と自らを評する小島さんの“今を生きる力”とは——。
「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトに、読んだらちょっと元気になる多様な人の自分らしく生きるヒントやとらわれがちな既成概念にひもづく社会課題ワードなどを発信しています。
その他のカテゴリ
-
「結婚しなきゃ」「都会に住まなきゃ」などの既成概念にとらわれず、「しなきゃ、なんてない。」の発想で自分らしく生きる人々のストーリー。
-
LIFULLが社会課題解決のためにどのような仕組みを創り、取り組んでいるのか。LIFULL社員が語る「しなきゃ、なんてない。」