新生活アンコン語 実態調査

「しなきゃ」にひそむアンコン語とは?

アンコン語。それは、アンコンシャスバイアス(=無意識の思い込み)がひそむ言葉のこと。知らず知らずのうちに私たちを縛る「〇〇しなきゃ」という既成概念の背景には、様々なアンコンシャスバイアスがあるとLIFULLは考えています。

新しい出会いや環境の変化も多い新生活シーズン。もしかしたらあなたも無意識の思い込みに出あうかも?!まずは気づくことからはじめるために、LIFULLは新生活にまつわる「アンコン語」の実態を調査しました。

「しなきゃ、なんてない。」からはじめよう

この国が抱える、様々な社会課題。その背景には「子育ては母親がしなきゃ」「家族が介護しなきゃ」といった「しなきゃ」という既成概念があるのだと思います。さあ、一人ひとりが抱える「しなきゃ」をなくすことからはじめよう。

LIFULLは、LIFULL HOME'SやLIFULL 介護といった事業を通じて、既成概念に縛られることなく、あらゆるLIFEがFULLになる世界を実現していきます。

「しなきゃ、なんてない。」からはじめよう

20~39歳の女性が最も違和感を感じたアンコン語

社会人になっても実家暮らしなんて甘やかされてるよね

  • 生活費を家に入れて、家事もしているのに、不本意に思った。

    20代女性

  • 貯金をできているのも実家暮らししているから、自分の努力じゃなく親のおかげだといわれた。

    20代女性

専門家のコメント

「社会人で実家暮らし=甘やかされている」「甘やかされている=よくないことだ」等のアンコンがひそんでいるかもしれません。誰とどう暮らすかは人それぞれです。一人ひとりの生き方を尊重することが大切です。

20~39歳の女性が2番目に違和感を感じたアンコン語

同棲ってことは結婚するんでしょ

  • 結婚を考えてなかったのに当たり前のように言われた

    20代女性

専門家のコメント

「同棲している人は必ず結婚するものだ」というアンコンがひそんでいるかもしれません。事実婚や結婚しない選択肢もありえます。生き方やパートナーとのあり方は人それぞれです。

40~59歳の女性が最も違和感を感じたアンコン語

家事がしやすい間取りは奥さんが喜ぶね

  • 家事は女性だけがすることではないと思うのですが当たり前のように言われ嫌悪を抱いた。

    50代女性

  • 奥さん以外も家事をする可能性がある。

    50代女性

専門家のコメント

「家事は妻がするものだ」というアンコンがひそんでいるかもしれません。性別などの属性で、特定の役割分担を決めつけていないだろうかと振り返ることが大切です。

60~89歳の女性が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位)

キッチンは女性が使うものだよね

  • 料理は女がするものときめつけている。

    70代女性

  • 男性も使う。両立して欲しい。

    70代女性

専門家のコメント

「料理は女性がするものだ」というアンコンがひそんでいかもしれません。性別で特定の役割分担を決めつけていないでしょうか?キッチンを誰がどう使うかは、一人ひとり、住む人によっても異なります。

60~89歳の女性が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位)

家事がしやすい間取りは奥さんが喜ぶね

  • マンション購入の際営業の人に言われた

    60代女性

専門家のコメント

「家事は妻がするものだ」というアンコンがひそんでいるかもしれません。性別などの属性で、特定の役割分担を決めつけていないだろうかと振り返ることが大切です。

20~39歳の男性が最も違和感を感じたアンコン語

家事がしやすい間取りは奥さんが喜ぶね

  • 現地案内されたときに言われた。家事をするのは女性という古い考えから抜けきれていない昭和の人だと思った。

    30代男性

  • 部屋の間取りにこだわっていた際言われた。

    30代男性

専門家のコメント

「家事は妻がするものだ」というアンコンがひそんでいるかもしれません。性別などの属性で、特定の役割分担を決めつけていないだろうかと振り返ることが大切です。

40~59歳の男性が最も違和感を感じたアンコン語

社会人になっても実家暮らしなんて甘やかされているよね

  • 人はそれぞれ事情がある。

    40代男性

専門家のコメント

「社会人で実家暮らし=甘やかされている」「甘やかされている=よくないことだ」等のアンコンがひそんでいるかもしれません。誰とどう暮らすかは人それぞれです。一人ひとりの生き方を尊重することが大切です。

60~89歳の男性が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位)

長男だから、いつか親と同居するでしょ

  • 叔父から言われて、嫁と相談して怒られた。

    70代男性

専門家のコメント

「長男は、親と同居するものだ」というアンコンがひそんでいるかもしれません。性別や続柄で、「こうだ」「こうすべきだ」といったことは一概に決められないのではないでしょうか?

60~89歳の男性が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位)

男は家を買ってはじめて、一人前だ

専門家のコメント

「男性とはこうだ」や「家を購入してはじめて一人前となる」といったアンコンがひそんでいるかもしれません。賃貸か購入か等で、一人前かどうかを決められるものではないように思います。

シングルマザー/ファザーの方が最も違和感を感じたアンコン語

女性が家を買うなんてすごい!

  • わざわざ女性と付けなくても良いし、女性を軽視している感じがして不快だった。

専門家のコメント

「女性は家を買わないものだ」「女性は家を買うのが難しい」等のアンコンがひそんでいるかもしれません。性別に対する決めつけたモノの見方はしていないでしょうか?

外国籍の方が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位)

女性が家を買うなんてすごい!

専門家のコメント

「女性は家を買わないものだ」「女性は家を買うのが難しい」等のアンコンがひそんでいるかもしれません。性別に対する決めつけたモノの見方はしていないでしょうか?

外国籍の方が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位)

リモートワークしている人は、ちゃんと仕事していなさそう

  • 日本では新しいことを認めない人は多いのでリモートワークを認めない人が多いです。

専門家のコメント

「リモートワークをしている人は、仕事をさぼっている」といった働き方に対するアンコンがひそんでいるかもしれません。出社していないと、「何をしているかが分からない」といった不安もあるかもしれません。

LGBTQの方が最も違和感を感じたアンコン語

社会人になっても実家暮らしなんて甘やかされているよね

  • 甘やかされてるのではなく、親の介護や、色々な事情もあるのに。

専門家のコメント

「社会人で実家暮らし=甘やかされている」「甘やかされている=よくないことだ」等のアンコンがひそんでいるかもしれません。誰とどう暮らすかは人それぞれです。一人ひとりの生き方を尊重することが大切です。

障がい者の方が最も違和感を感じたアンコン語

高齢だと家賃を払うのが大変そう

  • 実母が高齢なのでこれから先の家賃が大変ではないかと。

専門家のコメント

「高齢の人は経済的余裕がない」等のアンコンがひそんでいるかもしれません。高齢という属性だけで、ひとくくりに決めていないでしょうか?

LIFULLのアクション「LIFULL HOME'S」

叶えたい!が見えてくる。

LIFULL HOME'Sは一人ひとりに寄り添い、本当に叶えたい希望に気づき、新たな暮らしの可能性を広げるお手伝いすることで、住まいの社会課題解決に取り組みます。

介護について皆が最も違和感を感じたアンコン語

子どもがいないと、老後は面倒を見てくれる人がいなくて大変

  • 子どもに老後の面倒をみさせる為に子どもを産むわけではないと思った。

専門家のコメント

「老後は子どもが面倒をみるものだ」というアンコンがひそんでいるかもしれません。誰が、誰を、どう支援するかは、一人ひとり、その時々で違います。家族のありようや、互いのかかわり方を一概に決めつけていないでしょうか?

LIFULLのアクション「LIFULL 介護」

老後の不安をゼロに。

LIFULL 介護は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな高齢者向けの住まいを探すお手伝いをすることで、高齢化による「2025年問題」などの社会課題解決に取り組みます。

調査の概要

調査名LIFULL新生活アンコン語実態調査2023
調査対象者
  • 年齢: 20~80歳代
  • 属性: 全国の男性、⼥性、シングルマザー・ファザーの⽅ / 外国籍の⽅ / LGBTQの⽅ / 障がい者の⽅
  • ⼈数: 合計1,000⼈
調査期間2023年2⽉4⽇(⼟)~2⽉13⽇(⽉)
調査方法インターネット調査(シグナルリサーチ)
調査主体株式会社LIFULL
監修一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所
抽出条件
  • 【性別】⇒「⾃認している性」についての回答によって判別
  • 【シングルマザー・ファザーの⽅】⇒「未婚(離婚 / 死別含む)・⼦あり」回答によって判別
  • 【外国籍の⽅】⇒「⽇本国籍を有していない」回答によって判別
  • 【LGBTQの⽅】⇒「出⽣時の性別」「⾃認している性別」「性的志向」についての回答によって判別
  • 【障がい者の⽅】⇒「⾝体的・知的・精神的障がい」についての回答によって判別

調査を監修いただいた方

守屋 智敬Tomotaka Moriya

一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 代表理事

株式会社モリヤコンサルティング 代表取締役

2018年、ひとりひとりがイキイキする社会をめざし、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所を設立、代表理事に就任。企業・官公庁、小・中学校等で、様々なテーマ・視点からアンコンシャスバイアスを届けている。受講者は8万人をこえる。2022年には、がんと共に働くを応援するための共同研究「がんと仕事に関する意識調査」報告書を発表。

著書に、『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』 (かんき出版)、『導く力』(KADOKAWA)などがある。

アンコン語マンガを描いていただいた方々